医者も知らない医学の新常識

「水をたくさん飲むと腎臓に良い」は本当なのか?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 皆さんは毎日水をどのくらい飲んでいますか? たくさん水を飲むと体に良い、というのは、しばしば見かける健康法です。これにはどのくらいの科学的根拠があるのでしょうか? 

 アメリカでは1日2.5リットルの水を飲むことが1945年に推奨されていますが、実はこれは食事の水分を含んだもので、食事以外に2.5リットルを飲むという意味ではありません。水をたくさん飲むことの健康への効果は、実際にはそれほど根拠のないことがほとんどなのです。

 その中で一定のデータがあるのが、腎臓への影響です。

 腎臓の働きを低下させた動物を使った実験では、水を多く飲ませた方が腎臓の働きが改善するというデータが報告されています。水を多く飲むと、血管を収縮させるバゾプレッシンというホルモンの濃度が下がり、それが腎機能に良い影響を与えているのでは、と考えられているようです。

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石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

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