医者も知らない医学の新常識

「水をたくさん飲むと腎臓に良い」は本当なのか?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 今年の米国医師会雑誌に掲載された論文によると、腎機能が低下した慢性腎臓病の患者さんに対して、普段より水分を多く取るように促したところ、全体としてははっきりした差はありませんでしたが、一部の腎機能の数値については、水をたくさん飲んだ方が、腎機能が悪化しにくい、という結果が得られていました。

 この研究結果によると、普通の体格の人であれば、食事以外に1リットルくらいの水を飲む習慣は、腎臓にとって良い可能性があるようです。

2 / 2 ページ

石原藤樹

石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

関連記事