陽気が良くなり、午後は眠くて仕事にならないなんていう人もいるのでは? 以前、「職場での昼寝が効果的」という記事を紹介しました。「ネイチャー・ニューロサイエンス」誌によれば、30分の昼寝をした人は効率の低下が止まり、60分の昼寝の後はもっと明らかな効果が表れました。しかし、実際に仕事中に堂々と昼寝をするのは現実的には難しい……。
それに対し、ニューヨーカーの動きは早かった。ニューヨークに続々と昼寝スポットが誕生しているのです。
まず大きな話題を集めたのが、2月にオープンした「NapYork」です。「Nap」は昼寝という意味。オフィス街の中心地にあるウエルネスセンターでは、1時間10ドル(約1100円)で昼寝ができます。日本のカプセルホテルのようなスタイルで、体がすっぽり入るスペースで眠ります。昼寝中に靴を磨いてくれるサービスもあります。
オフィスに昼寝スポットを設ける企業も少しずつ増えています。ハフィントンポストなどのメディアカンパニー「ThriveNewYork」では、社員のための昼寝ルームを設置。Googleなどテック系のオフィスにも、昼寝ポッド(こちらは座って上からすっぽりカプセルをかぶせるタイプ)があるそうです。
一方、ホテルの部屋を昼寝用に開放するところも現れました。ガーデンズ・スイートホテルでは1時間60ドル(約6600円)、スーリー・ホテルは1時間120ドル(約1万3200円)で、最高級ルームで昼寝が可能です。
そして、誰でも一番気軽に昼寝できる場所は「Casper」というマットレスブランドのショールーム。ネットでオーダーするマットレスブランドとして、ミレニアル世代に絶大な支持を得ていますが、その初めての路面店の昼寝ルームはベッドを無料開放していて、20分間の昼寝ができます。
忙しい現代人には昼寝が当たり前の時代がやってくるかもしれません。
ニューヨークからお届けします。