独白 愉快な“病人”たち

切れた靱帯放置で歩行困難…ブル中野さんは膝手術前も壮絶

痛みを我慢していた当時は「のちに歩けなくなるなんて思いませんでした」(C)日刊ゲンダイ

■手術で胃の大きさを10分の1に

 47歳になって病院へ行くと、人工関節の手術を勧められました。でも「かなり痩せないと手術できない」とのことでした。自力でのダイエットは無理だったので、胃を10分の1にする腹腔鏡下胃スリーブ切除術をすることになりました。胃を細くして10分の1の容量にしたのです。

 入院は3日間でしたが、半年間はほぼ寝たきり。ペットボトルのキャップに入れたわずかな水も吐き出すほど、何も受け付けませんでした。点滴で生き延び、ゼリーのような半固形物が食べられるようになったのは術後約1カ月目。100キロほどあった体重が見る見る減っていきました。人によってはこの手術でも痩せられない人がいるらしいのですが、私は思った以上に手術の効果があったので、人工関節にする必要がなくなったのです(笑い)。

 術前に希望していた「普通に歩けること」「小走りできること」「階段が上れること」は、今すべてかなっています。階段を下りるのは多少時間がかかりますが、夫と一緒に旅行に行けるくらいの体は取り戻せました。

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