子作り治療 最前線

男性不妊予防はパンツから 元気のいい精子にはトランクス

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 一般的に、男性の精子の質の低下は40歳くらいから始まる。加齢による劣化は仕方がないとしても、子供を望むなら精子を作る働きを低下させる生活上のリスクはできるだけ避けたい。それにはどんなことに気をつければいいのか。男性不妊治療専門施設「恵比寿つじクリニック」(東京)の辻祐治院長が言う。

「男性の精巣(睾丸=こうがん)が体の外にぶら下がっている理由は、精子を作る細胞が非常に熱に弱いからです。日本人の平均体温は37度前後ですが、精巣はそれより1~2度低く保たれています。ですから、股間を温めてしまうような生活環境や習慣は要注意です」

 まずは、四六時中身に着けている「パンツ」に目を向けてもらいたい。主に「ブリーフ派」と「トランクス派」に分かれると思うが、元気のいい精子を作りたいのなら、股間の風通しがよく蒸れにくいトランクスの方がいい。

 英国の大学が調査した研究では、ブリーフなどのピッタリフィットするパンツを着用している男性の精子の数を調べたところ、そうでない男性に比べて精子の数が少なかったという結果が報告されている。

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