コーヒーはお酒などと同じ嗜好品で、普通の食べ物と違ってすぐにおいしさを感じる。普通の食べ物は味覚や臭覚などの神経を経由して快楽神経を刺激するが、嗜好品に含まれる成分は薬理作用があり、脳の快楽神経を直接刺激するからだ。
ならばコーヒーには依存性があるのか。
「確かに、コーヒーやカフェインを毎日のように飲んでいる人の中には、最後に飲んでから半日から数日経つと頭痛や疲労、眠気や集中力の低下を起こすことがあります。これはカフェイン離脱と呼ばれる症状です。症状が出る量も人によって千差万別であり、注意が必要かもしれません。麻薬などと違って、どんなことをしてでも飲みたい、という強い欲求もありませんが、やはり大事なのは適量を摂取するということでしょう」