しかもハダカデバネズミには肌の張りや弾力のもととなるコラーゲンやヒアルロン酸などを作り出す線維芽細胞が簡単にがんを作り出せないような仕組みを備えている。
ハダカデバネズミ特有の高分子のヒアルロン酸分泌がこうした仕組みに関わっている可能性があることが最近の研究で分かってきている。
高分子のヒアルロン酸は細胞周期を負に制御して、炎症を抑える機能があり、低分子ヒアルロン酸は逆の働きをする。ハダカデバネズミは高分子量のヒアルロン酸を多く発現することにより、がんになりにくく、老化しにくい体をつくっているのではないか、と考えられているのだ。
がんとは何か