愉快な“病人”たち

元Sスケート岡崎朋美さんは椎間板ヘルニア手術で体重8㎏増

岡崎朋美さん(C)日刊ゲンダイ

「ちょっと動けないんですけど……」

 それは大会当日の朝でした。滞在したホテルのベッドから起き上がろうとしたら腰が痛くて身動きが取れず、枕元の電話を掴んで監督にそう伝えました。チャイムが鳴ってドアを開けにいくときは、横に転がりながらベッドからずり落ちて、床を這っていった感じです(笑い)。

 前日はなんの兆候もありませんでした。むしろ調子が良くて「メダルもいけるな」なんて話していたくらい。でも、朝起きたら激痛。ただ、“今日が終わればオフ”というシーズン最後の日でしたし、「多少無理をしても大丈夫」という気持ちもあり、慌てたりはしませんでした。

 同行していたトレーナーに応急処置で痛みを止めてもらい、大会では6位入賞することができました。それでも2年後にはソルトレークシティー五輪があるという時期だったので、早く処置した方がいいなと思いました。そもそもスピードスケートは腰を曲げたまま走るので、腰への負担が大きな競技です。一番初めの兆候は、実は高校2年生のときなんです。ウエートトレーニング中にギックリ腰をやってしまって、それ以来、疲れると少し痛みが出て、整体や整骨院に通う10代でした。それでも、社会人になって実業団に入るとハードトレーニングで筋肉が増え、しかも念入りなケアがあったので腰痛はほとんどなく、長野五輪での銅メダルにつながりました。

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