子供の発達障害で知るべき「感覚過敏と栄養不足」への対策

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「多いのは聴覚過敏です。3階にいても1階で鉛筆を落とす音が聞こえるほど、音に敏感だったり、教室で先生が話をしていても、近くから大声で怒鳴られていると感じる。しかも、自分に必要な音を選択して聞くことができにくい。だから雑踏、お店などでは音の洪水にさらされ、会話が成立せず苛立ってしまうのです」

 視覚過敏だと気になるモノをひときわ大きく感じたり、光を恐れたりする。

「たとえばイチゴの表面のブツブツがクローズアップされ、恐怖感からイチゴであることがわからなくなります。また、必要以上に太陽光や蛍光灯の光をまぶしく感じます」

 文字列が曲がって見えたり、文字の周りの白い部分が明る過ぎて黒い文字が見えなくなったりする場合もある。縦書きは読めても横文字が読めず、英語が苦手という子も。多くの人が気づかないささいな変化に敏感なため、パニックになることもある。こうした子供たちは一度見たものを記憶する能力が高い。突然過去の記憶が思い出されて、急に喜怒哀楽が表れる。

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