子供の発達障害で知るべき「感覚過敏と栄養不足」への対策

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「これらは発達障害の二次障害です。原因は『自分はダメなんだ』との自己肯定の低さ。そうならないように普段から褒めることが大切です。それでも周囲との摩擦が強く、本人が自己肯定できないと感じたら、転校など環境を変えるのも手です」

 もうひとつ重要なことは栄養不足を防ぐこと。発達障害の子供たちは感覚過敏ゆえに偏食となり、栄養不足になりがち。それを正すことが、将来の自信につながる。

「こういう子供たちは、噛んだ時の嫌な感覚や喉に張り付いて吐いた記憶、見た目が怖いといった理由から食べられないものが多くなる。キノコ、ナス、臭いの強いニンニクや果物が代表です。ただ、給食を嫌々食べているうちに偏食が直った子供も多い。嫌がる食材を避けるのではなく、別の食材と混ぜるなど工夫して楽しく食べさせましょう」

 それでも不足しがちな栄養素を補うために、サプリメントを使うのもいい。

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