氾濫する「歯磨き情報」にまつわる5つの誤解 歯科医が解説

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

【3】「磨いた気にさせる」歯磨き粉は不要

 歯磨き粉には、虫歯予防や歯周病予防などの目的に応じていろいろな成分が入っている。歯磨き粉のしっとり感を保つ「湿潤剤」、口の中を泡立てる「発泡剤」、茶渋やたばこのヤニを落とす「研磨剤」、爽快感や香りをつける「香味」などだ。

「これらの成分は歯ブラシを短時間使用しただけで十分磨いた気にさせるものもあります。その意味では歯磨き粉はかえってマイナスかもしれません。しかし、フッ素入りの歯磨き粉はプラークの細菌の活動を抑え込み、溶けたエナメル質の修理、歯質の強化など、虫歯の発生を予防するために効果がある。歯ぐきが下がり歯根が出ている中高年はとくに必要です」

【4】電動歯ブラシは中高年に向かない

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