クスリと正しく付き合う

「痛み」の薬で太ってしまい中止を希望する患者もいる

写真はイメージ(提供写真)

 副作用のない薬はない――。これは事実です。一方で、抗がん剤の副作用や、抗アレルギー薬による眠気のような高頻度に起こることが分かっている副作用以外は、あまり経験することがないのもまた事実です。

 今回は「痛み」、特に神経障害性疼痛という神経からくる痛みの治療薬「リリカ」(プレガバリン)の副作用を取り上げます。

 痛みは誰しも経験しますが、高齢になるにつれて、腰や背中の痛み、四肢のしびれなどが出てくるもので、それらの痛みが3カ月以上持続すると「慢性痛」と呼ばれます。種類はさまざまありますが、中でも神経障害性疼痛という、ジンジンまたはビリビリした痛みに対してリリカを用います。

 頻度の高い副作用として、眠気(25~40%程度)、ふらつき(15~25%程度)が挙げられます。リリカを飲み始めると多少なりとも誰しもが経験する副作用です。

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神崎浩孝

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

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