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スマホやタブが眠りを妨害 ハーバード大の教授が論文発表

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 最近あまりよく眠れなくなってきたと感じていたら、枕元に置いたスマートフォンやタブレットを疑った方がいいかもしれません。

「スマートフォンやタブレットが睡眠を妨げているかもしれない」という論文が発表されたのは、オープンアクセスの科学雑誌「フィジオロジカル・リポート」です。

 ボストンにあるブリガム&ウィメンズ病院の神経科学者でもあるハーバード大学のジャンヌ・ダフィー教授が、タブレットと睡眠の関わりを探るための実験をしました。20代で健康な9人の被験者に10日間にわたり睡眠ラボで生活してもらい、まず最初の5夜は寝る前にiPadで本を読み、次の5夜は普通の紙の本を読む――という内容です。

 明かりを落とした部屋で眠くなるまで読んでもらったところ、いずれもiPadで読んだ時の方が眠りに就くまでの時間が平均30分長くかかりました。また、同時に睡眠をコントロールするホルモン「メラトニン」の分泌が抑えられ、レム睡眠(急速眼球運動を伴い夢を見ていることも多い)の時間も短くなっていることが判明。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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