夏は人を暴力的にする…人生を棒に振らないための脳生理学

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 手の薬指が人さし指より長い人はテストステロンの分泌量が多い、との説もあるので、心当たりの人は特に注意が必要かもしれない。

■お酒が入るとリスクが高まる

 こうした状況にお酒が加わるとさらに犯罪リスクが高まることになる。

「脳には有害な物質をブロックする『血液脳関門』があります。しかし、アルコールのように分子量が小さく、脂溶性のものは簡単に通す。そのため、お酒を飲むと脳がアルコールの毒性によりマヒします。特にダメージが強いのは自制心を保つ前頭葉、運動能力を維持する小脳、記憶をつかさどる海馬です」(林院長)

 つまり、暑い日に酔っぱらうと、エッチな気持ちが高まり、日頃は考えられないような大胆な行動に出て、翌日にはそのことをすっかり忘れてしまうというわけだ。

 ちなみにテストステロンの分泌は夜8時くらいから11時くらいにかけて多く、昼は2時すぎから夕方にかけて高まる。

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