カラオケ療法

<4>高齢者に勧める医師は多い 糖尿病に効くこれだけの理由

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 最近の研究では、運動して筋肉を収縮させるとインスリンとは別のルートで血液中の糖を吸収し、糖尿病の予防に役立つことがわかっている。そのため、全身の筋肉を使うカラオケは糖尿病効果が期待できるかもしれない。

「筋肉細胞の中にはAMPキナーゼという酵素が含まれています。人が運動して筋肉を動かすと体内でつくられたATPというエネルギーが使われ、ADPという物質に変化し、さらにはAMPとなります。AMPキナーゼはその動きを監視し、AMPの量が増えると血液中の糖を筋肉細胞に取り込み、低下したATPのエネルギーを補充しようとするのです」

■夢中になれば食欲も抑制

 また、カラオケは食事療法にも結び付くという。糖尿病が進行すると、食事制限が厳しくなる。食事はいちいち量を量ってから食べるというケースも多い。もう一口が許されないのだ。

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