専門家に学ぶ 喘息コントロール術

治療の基本は吸入 かかりつけ薬剤師が専門医不足を補う

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 医師がステロイドの吸入指導をしっかりできれば一番ですが、その時間をなかなか取れないのが現状です。

 そこで、薬剤師さんにも、かかりつけ薬剤師として吸入指導に積極的に参加してもらう試みが全国的に広まっています。患者さんにとっても、医師より薬剤師さんの方が気軽に相談しやすいようで、好評です。

 さらには、地域連携の強化にも力を入れています。NTT東日本関東病院がある品川区には呼吸器専門医で開業している先生が極めて少ないのが現状。そこで、専門医でなくても呼吸器疾患をたくさん診ているキーマンとなるような影響力のある内科医と連携して、適切な治療が一人でも多くの患者さんにつながるようにしています。

(NTT東日本関東病院呼吸器センター・放生雅章センター長)

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