生活と健康 数字は語る

BMIと心血管疾患の関係では「肥満」も「痩せ」も両方危険

普通が一番(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

 また心筋梗塞、脳卒中に分けて分析しても同様で、肥満だけでなく、痩せでもそれぞれのリスクが増加しています。

 世の中では肥満ばかりが取り上げられますが、肥満同様、痩せも心血管疾患のリスクで、さらに最もリスクが高いグループは、BMI15未満の痩せのグループであることが、日本人を含む大規模な研究で示されているのです。

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名郷直樹

名郷直樹

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。

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