ところが、大腸内視鏡検査を受けてみるとS字状結腸の部分はわずかな発赤だけで、がんなどの異常はありませんでした。M医師は、検査が終わった時点から、左下腹部の痛みや便通異常の症状は、まったくなくなったそうです。
このように、心の悩みが体に表れることがあります。がんを心配して来院される患者さんは、検査をしてがんでないことを証明し、それで症状がなくなることも少なくありません。
検査ではまったく異常がなく、それでも症状がなくならない場合は心療内科を紹介することもあります。心と体は深くつながっているのです。
がんと向き合い生きていく