大阪で震度6弱の地震 被災地で気をつけたい健康のこと3つ

“帰宅難民”もあふれた(C)共同通信社

 被災のストレスによって収縮期血圧が15~30㎜Hgも上昇するといわれている。それまでは正常だった人も一時的に高血圧になる。高血圧の人はなおさら危ない。

 東日本大震災の被災地では、急性大動脈解離の患者が震災前に比べて2・2倍に増えたことが報告されている。主に高血圧が原因で、心臓から全身に血液を送り出す大動脈が急に裂けて突然死するケースも少なくない。被災地では普段以上に血圧に注意する必要があるのだ。

「ストレスによる交感神経の活性化は、食塩感受性も高めます。保存食は塩分が多く含まれているものが多いので、被災地での食事によっては高血圧に拍車をかけるケースもあるのです。血圧の上昇が一時的なものなのか、治療が必要なレベルなのかを見極める意味でも、血圧はしっかり把握することが大切です」

■脳・心血管疾患の発症が大幅アップ

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