愉快な“病人”たち

3歳で脳性麻痺 ヴァイオリニスト式町水晶さん明かす“心の闇”

式町水晶さん(C)日刊ゲンダイ

 小脳が普通の人の半分以下しかありません。でも、言語能力や記憶力は人並み以上に高いと言われました。2時間以上のコンサートでも楽譜は置きません。楽譜を見ちゃうとかえってダメなんです。2つのことが同時にできないので(笑い)。

 だからトークそのものは得意なのですが、「曲と曲の合間にトークをする」っていうのがボクにとっては結構大変で、脳のスイッチを切り替えないとできないんです。大げさにいうと人格が違う感じ。何げなくやっていますけど、実は訓練のたまものなのです。トークするボクのままでバイオリンは弾けません。

「小脳低形成による脳性麻痺」は、生まれつき脳からの信号がうまく筋肉に伝わらない病気です。

 ボクの場合は、特に下半身がひどくて、姿勢をキープしたり運動をコントロールしたりすることが難しく、中学まで校内では車いす生活でした。動けるけど危ないという理由で……。

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