目安はキツネとハト 老親の運転免許「返上」のタイミング

キツネとハトの形を作ってもらう(C)日刊ゲンダイ

 ①時事計算・誕生日記憶②山口式キツネ・ハト模倣テストで構成されている。

 具体的には次の通り。

①「2年後の東京オリンピックの時は何歳?」「54年前の東京オリンピックの時は?」「誕生日はいつ?」と質問↓いずれか1つ失敗したら×。

②キツネとハト(写真)の見本を示し、同じことをやってもらう↓いずれか1つ失敗は×(1点)、両方失敗は××(2点)。

 ①と②の×の合計を計算し、1点以下は軽度認知障害または正常。2点以上は認知症が疑われる。

 いずれもさりげない会話の流れでやるのがベター。たとえば、「もうすぐ東京オリンピックだね」と話しかけ、「そういえば、その頃何歳になるんだっけ?」というようにだ。

 ①②の質問をした時の答え方にも注意。

 近くにいるだれかに「どうだったっけ? あなた答えてよ」などと言う場合、アルツハイマー型認知症に特有の“取り繕いの症状”が疑われる。

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