クスリと正しく付き合う

バイアグラを飲むと青いモノが鮮やかに見えるケースがある

バイアグラ(シルデナフィル)(C)日刊ゲンダイ

■時間経過とともに後遺症もなく改善

 バイアグラで青視症が起こるのは、バイアグラが本来作用すべきではない視神経に作用することによって、脳が異常に光を感知するためだとされています。まさに予期せぬ作用=副作用というわけです。ちなみに、バイアグラの錠剤が青色だから青視症が起こるのだという話も耳にしますが、これは全く根拠のない都市伝説のようなものです。

 バイアグラ服用による青視症は、一般的には時間経過とともに後遺症なく改善します。いたずらに心配する必要はありません。ただし、目がチカチカするなどの初期症状が表れた場合には、安全のため、クルマの運転は控え、少し安静にしてから動くようにしましょう。

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神崎浩孝

神崎浩孝

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

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