タレントやモデルが告白「乾癬」治療に画期的な味方が

道端アンジェリカさん(左)、はるな愛さんも告白(C)日刊ゲンダイ

■6回投与で症状が90%以上消える

 長らく乾癬は画期的な治療法がなかった。

 しかし生物学的製剤が使われるようになった2010年以降、乾癬の症状がほとんどなく過ごすことが可能になった。このチャンスを逃す手はない。

 乾癬は、皮膚の新陳代謝が通常の6~7倍速くなる、慢性の炎症性疾患だ。原因ははっきりと分かっていない。皮膚が赤くなり(紅斑=こうはん)、盛り上がり(肥厚=ひこう)、銀白色のフケのようなもの(鱗屑=りんせつ)が出る。

「重症の場合、鱗屑は、服を脱ぐだけで床が白くなるほど。皮膚の痒みや痛みを伴うこともあり、乾癬の人を苦しめます」 乾癬には5つのタイプがあり、圧倒的多数を占めるのが尋常性乾癬。皮膚症状が典型的だ。次に多いのが、関節炎を合併する乾癬性関節炎で、動き出す時に強い関節の痛み、腫れ、こわばりなどが出る。この8割で皮膚症状が先に現れ、続いて関節症状や関節破壊が起こる。かつては治療法がなかった関節症状にも生物学的製剤の効果は大きく、早期に治療すれば関節破壊もない。

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