タレントやモデルが告白「乾癬」治療に画期的な味方が

道端アンジェリカさん(左)、はるな愛さんも告白(C)日刊ゲンダイ

 さらに、「乾癬は皮膚症状や関節症状は深刻だが、死なない病気」と考えられてきたが、近年の研究で、心筋梗塞などのリスクファクターになることが明らかになっている。肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧、痛風などの生活習慣病、乾癬性ぶどう膜炎、潰瘍性大腸炎やクローン病のメカニズムとも共通点があり、相互にリスクを上げる。そういった意味でも早期発見・治療が重要なのだ。

 現在、乾癬に承認されている生物学的製剤は7種類。「高額」「注射薬は経口薬より不安がある」「どこでも受けられるわけではない。承認基準を満たした承認施設のみ」「続けているうちに、薬剤の効果が弱くなる」といった点はあるが、新たな生物学的製剤の開発は今後も続き、これまでにない高い効果を得られる期待がある。

「生物学的製剤を6回投与した12週後には全身の皮膚症状の90%以上が消退し、見てもほぼ分からない状態になった患者さんもいます。関節炎が出ていた患者さんも、1年後に骨シンチグラフィー(骨の状態を診断する検査法)をすると、足趾関節の炎症の改善が確認されました」

 インターネットで「乾癬外来」と検索すると、複数の病院名が出てくる。一人で悩まず、まずは病院へ。未来が大きく変わるかもしれない。

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