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“植物性食品”って何?ビーガンでもない米国人がハマるワケ

植物ベースのハンバーガーパテを作る加工工場(C)ロイター

 その最大の理由は、健康です。7割が太り過ぎ、さらに4割が肥満症とされるアメリカ人のほとんどが、国が推奨する野菜の摂取量を満たしていません。体重を落として健康になるためには、食生活を植物性に変えるしかないとの考え方が広まっているのです。

 ほかに環境や倫理感も理由になっています。畜産がもたらす環境汚染や非倫理的な育て方などの情報がネットを中心に広がり、特に若者たちの間で肉や乳製品離れが進んでいるのです。将来の世界的な食糧不足をにらんだ、新たな食アイテムの開発にも注目が集まっています。

 プラント・ベースト・フードのうち、“新植物性食品”の一例を挙げると、乳製品を含まないミルクや疑似肉など。

 具体的にどのような食品や食べ方がヒットしているのか、次回で紹介しましょう。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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