子作り治療 最前線

男の子が希望なら射精後30分は結合したまま安静に

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 欲しい性別の子供を産みやすくさせる「産み分け法」。夫婦が家庭で行った場合の成功率は60%とされる。どんな流れで行うのか。不妊治療専門施設「はらメディカルクリニック」(東京都渋谷区)の原利夫院長が言う。

「女性は不妊治療のタイミング法と同じで、基礎体温を付け、排卵のタイミングをつかむことが重要です。産み分けとなると、より正確に排卵日を特定し、希望する性別に合わせてわずかなタイミングを狙わなければいけません。病院でタイミング指導を受けた場合の成功率が70%に上がるのはそのためです」

 男性の方はX精子(女の子)とY精子(男の子)の数の比率を調節する。精巣に蓄えられた精子が古くなって死んだ場合、Y精子が優先的に補充される。つまり、男の子が欲しければ禁欲を続ければY精子の割合が増える。逆に、女の子が欲しければY精子が増えないように定期的に射精する。また、Y精子は特に熱に弱いため、きつめの下着やお風呂を利用して精巣を温めることで、数を減らすこともできるという。

 次に、最も重要なのはセックスのタイミング。射精されたX精子とY精子が同時にスタートした場合、先に卵管にたどり着くのはスピードの速いY精子だ。ただし、それが排卵前であれば、寿命の短いY精子は卵子を待つ間に死に、スピードは遅くても寿命の長いX精子の方が有利になる。

「この特徴を利用すると、女の子が欲しければ排卵日の2~3日前、男の子であれば排卵日当日がベストタイミングになります。また、挿入の深さも重要です。男の子が欲しければ深めに挿入し、女の子が欲しければ浅めの挿入で射精します」

 挿入の深さが関係するのは、腟と腟の奥ではpH(ペーハー)が違うからだ。精子は酸性に弱くアルカリ性に強いが、特にY精子はpHの影響を強く受けるという。

 挿入の深さは、体位によっても調節可能。女の子の産み分けには「後側位」や「前座位」など、男の子なら「屈曲位」や「肘膝位」がお勧めだ。

「女性は性的興奮が高まると、アルカリ性の頚管粘液が増加するので感じ方も注意です。女の子が欲しければ、女性はあまり感じないようにアッサリと終わらせる。男の子なら、オルガズムに達するまで濃厚にやる」

 女の子の産み分けは、排卵日前にセックスをするので、その後、数日は禁欲か避妊をする。男の子の産み分けは、射精後30分くらい結合したままで安静にしていると妊娠しやすいという。

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