中央値で5.7年間、追跡調査した結果、ストレスがない人に比べて、ストレスがある人では、不整脈の発症リスクが46%増加傾向にあることが示されました。また、過去に報告されていた類似研究2件の結果と、今回の研究結果を統合して解析(メタ分析)すると、不整脈のリスクは37%、統計的にも有意に増加することが示されました。
この研究結果のみから、不整脈の原因が仕事上のストレスにあると決定づけることは難しいように思いますが、不整脈は動悸などの不快な症状の他にも、脳梗塞や早期死亡リスクを高めることが報告されています。
またストレスは、高血圧や生活習慣など、健康に対してさまざまな影響を与えることが分かっており、生活習慣病やその合併症予防のためにも、積極的なストレスケアが有用かもしれません。
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