正社員で働く発達障害の人々

「やってきたことは必要な流れ。今後は長く勤めたい」

篠聡志さん(提供写真)

 就労移行支援事業所㈱「Kaien」の訓練生となった篠さんが、就職活動を開始したのは、2013年の12月から。内定が出る前までには、10社ほど不採用を経験した。そんななか、実習まで進むことができたのが、大東建託の子会社であった、大東ビジネスセンター(現在、大東コーポレートサービスと合併)だった。

 面接に立ち会ったのが、現在、大東コーポレートサービスの雇用推進室次長を務めている辻庸介さんだ。辻さんは、面接での篠さんについてこう回想する。

「印象的だったのは、土日には哲学書をよく読んでいます、という篠さんの話でした。休日のリフレッシュ法を持っているかどうかは、仕事を長く続ける上で大切な要素なので、好印象でしたね」

 面接の合格者は、5日間の実習で実際に仕事を行う。ここでは、指示された仕事をきちんとできるかどうか、手順が分からないときに、教わるアクションを起こせるかどうかが、採用の決め手となった。実習後の面接を経て、篠さんは晴れて大東ビジネスセンターに内定する。篠さんが入社時の仕事について振り返る。

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