梅毒が若い女性に急増中 症状から治療法まで知るべきこと

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 症状が消えるのは、体に備わった免疫力で菌が減少するから。しかし、免疫力だけで菌を排除することはできない。治療をしなければ、数年後には皮膚や筋肉に腫瘍が発生したり、感染後10年ほどで大動脈瘤や大動脈炎といった心血管病変、進行麻痺などの神経病変を起こす。

■検査

 感染後1カ月くらいから、血液検査で分かる。

「梅毒を疑う症状は出ているのに、検査時期が早いと結果が陰性になることがあります。時間をおいて検査をすれば陽性になると考えられますが、その間に感染を拡大させてしまうかもしれない。感染機会があって、疑わしい症状があれば、検査結果にかかわらず、治療開始が望ましいです」

 症状が、非常に軽くしか出ない人がいる。梅毒が珍しい時代が続いたため“実物”を見たことがないという皮膚科医もいるので、「ウイルス感染に伴う発疹」「風邪薬などの副作用」といった診断になることもある。

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