梅毒が若い女性に急増中 症状から治療法まで知るべきこと

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「医師が梅毒を念頭に置いて、患者に質問をすることが大事。手のひらや足の裏の発疹は梅毒の特徴的な症状なので、疑わしい人にはそれらを確認するとともに、“覚え”がないかを聞きます。性器などの発疹を調べることもあります」

 ただし、前述のように「身に覚えがなくうつされた」ケースもある。原因不明のしこりやただれ、発疹があれば、梅毒の血液検査を一度受けた方がいい。

■治療

 ペニシリンが効く。海外では筋肉注射1回で治療終了。日本ではかつてショック死の副作用が見られたため、飲み薬のみ。1日3回、2~12週間服用する。腫瘍や大動脈瘤などまでいくと治療困難になるが、発疹までであれば完治する。

「感染予防としては、不特定多数の人との性行為をしない。コンドームを適切に使用する。感染拡大予防としては、早期発見・治療が重要です」

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