正社員で働く発達障害の人々

優先順位をつけるのが苦手 仕事が並行すると処理が困難に

福田晃平さん(提供写真)

「卒業後は、教育関係の財団法人に就職しました。発達障害も含む子供を対象にしたキャンプの開催が主な仕事です。子供が好きだったし、自分もボーイスカウトなどの学校外の活動がいい経験になった思い出があるので、やってみたいと思ったんです」

■外国の方が暮らしやすい面が多かった

 ところが、肝心の仕事や人間関係がうまくいかない。特に仕事の優先順位をつけるのが苦手で、複数の仕事が並行すると処理するのが困難になった。ミーティングで話した内容も、自分の中で整理してまとめることができなかったという。

「結局2年勤めたものの、うつ病を発症して退職することに。しばらく休んで、うつが回復してから次に何をするか決めようと考えたのですが、いっそのこと外国に行ってみようと決意したのです」

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