正社員で働く発達障害の人々

発達障害を明かした上で面接 「オープン就労」を心がけた

福田晃平さん(提供写真)

 そんな中、リクルートアビリティスタッフィングから紹介されたのが、LITALICOジュニアだった。㈱LITALICOが運営する、発達障害の子供に対する教育支援を行っている教室である。かねて子供と接する仕事がしたいと思っていた福田さん。自分と同じ発達障害で困っている子供たちの力になりたいと思い、応募することに。

 これまでの就職と違ったのは、自分の発達障害を明らかにした上で面接を受けたこと。これを障害者雇用の世界ではオープン就労といい、障害を明かさずに仕事に就くことをクローズ就労という。

「面接では、障害をマイナスに捉えるのではなく、ポジティブに向かい合えていることをアピールしました」

 苦手としている仕事についても正直に話した福田さん。指示を聞き取るのが不得意なので、よく分からなかったときは聞き返すようにしていること。横書きの文章を読むのが苦手なのだが、読んでいる行の下に紙を置いて、下の行が見えないようにすると読みやすくなることなど、自分なりの対処法を伝えた。

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