安田さんの一件が発表される前、ABCラジオの道上洋三アナウンサーが、髄膜腫の治療で早めの夏休みを取ることを発表しています。道上アナは12年前にも同じ髄膜腫の治療で約3カ月休養していて、今回は再発した格好です。
「手術をして(髄膜腫を)取り除いたんですけど、あの時、わずかに残った4~5%の部分があった」
自らの番組でそう説明されていますが、良性腫瘍でも再発する可能性はあります。たとえ再発しても、もう一度治療すれば大丈夫でしょう。
道上さんは今回、放射線治療を受けるといいますから、恐らくガンマナイフと呼ばれる特殊な放射線と思われます。ガンマナイフは、約200本のガンマ線のビームを腫瘍に集中的に照射できるのが特徴。開頭することなく、高い治療効果が得られるのです。放射線治療が効果的なのも、腫瘍と正常組織の境界がハッキリしているため。頭蓋底など手術が難しい場所でも、ガンマナイフは有効です。10%は悪性の可能性がありますが、あきらめずに治療を受けることが大切でしょう。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁