役に立つオモシロ医学論文

医療情報も危ない? ツイッターのデマは拡散速度が速い

(写真はイメージ)(C)日刊ゲンダイ

 ツイッターとは、「ツイート」と呼ばれる全角140文字以内のメッセージ、あるいは画像や動画などを投稿できるソーシャル・ネットワーキング・サービスのひとつです。

 ツイッター情報の真偽と情報拡散状況の関連性について検討した研究論文が、世界的にも有名な科学誌「サイエンス」の2018年3月号に掲載されました。

 この論文では、6つの事実検証機関により情報内容の真偽が検証されたニュース記事に関して、2006~17年におけるツイッターでの情報拡散状況を調査しています。解析の対象となったのは、300万人のツイッターユーザーによる450万件のツイートで、12万6000件の情報が含まれていました。

 解析の結果、デマと判定された情報は、正しいと判定された情報に比べて、リツイート(他のユーザーのツイートを引用形式で自分のアカウントから発信し、情報を拡散すること)される割合が70%多く、1500人に拡散されるまでの時間が6倍速いことが示されました。また、正しいと判定された情報が1000人以上にリツイートされることはめったにありませんでしたが、デマと判定された情報のうちリツイート上位1%では、1000~10万人にリツイートされていました。

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青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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