患者が語る 糖尿病と一生付き合う法

大好きな酒を諦めないために 僕が取ったのは“週1の報酬”

平山瑞穂氏(C)日刊ゲンダイ

 糖尿病というと、腹八分目くらいまでしか食べられず、脂っこい食品は極力避けて、アルコールも禁物というイメージが強い。

 だが、365日、しゃくし定規にそれを守らなければ立ち行かないかというと、実はそうでもない。僕自身が身をもってそれを経験している。

 糖尿病治療の過程で重視される数値のひとつに、ヘモグロビンA1cがある。過去1、2カ月間の血糖値の平均値ともいわれるものだが、発症発覚時点で、僕はそれが14を超えていた。健常者は6.2以下とされているので、かなり危機的な状況である。

 当初、2型糖尿病患者として治療を始めた僕は、何よりも食事療法に熱心に取り組み、毎食自ら厳密にカロリー計算をして規定内の熱量に抑え、栄養バランスも考慮しながら理想的な食生活をキープすべく血道を上げた。

 おかげでヘモグロビンA1cも、数カ月のうちに7.0前後まで劇的に降下し、主治医や管理栄養士に激賞された。

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平山瑞穂

1968年、東京生まれ。立教大学社会学部卒業。2004年「ラス・マンチャス通信」で日本ファンタジーノベル大賞を受賞。糖尿病体験に基づく小説では「シュガーな俺」(06年)がある。

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