大人も危険 スマホでのストレス解消が引き起こす目の病気

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「確かに、息子はテレビゲームが大好き。中学受験のため塾通いを始め、そのタイミングで連絡がつきやすいようにスマホを買いました。それで拍車がかかったようです。毎日、数時間スマホゲームでストレス解消していました」(幸子さん)

 小さい液晶画面を長時間見続けるのが良くないと言われた幸子さんは、スマホの代わりにタブレットを購入。ゲームも連続30分以内に決め、努めて遠くを見るよう息子と約束した。その後、子供が外斜視になることはなく、イライラした様子も見られなくなった。

■視力低下が進んで失明する危険も

 斜視は日本人の2~3%に見られ、時々、外斜視状態になる「間欠性外斜視」と常に外斜視状態の「恒常性外斜視」の2通りある。「日本神経眼科学会」理事で「清澤眼科医院」(東京・江東区)の清澤源弘院長が言う。

「眼球は『外直筋』など6本の筋肉で支えることで眼球を自由に動かせるのです。斜視でなければ両目の方向はほぼ同じですが、筋肉や神経、視力の異常などによって片方の眼球だけが別の方向を向くことがあるのです」

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