大人も危険 スマホでのストレス解消が引き起こす目の病気

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

■大人でも発症する

 問題はこうしたスマホ斜視のリスクは、子供に限らず大人にもあることだ。

「斜視は目を動かす筋肉や神経が未発達な子供に多いのですが、大人も発症することがあります。斜位の人は意識すれば両目でモノを見ることができます。そのため、筋力が強いうちは問題が表れなくても、加齢で筋力が弱まると目の疲労がたまりやすくなり、筋力の弱い方の目が外側にずれてしまうのです」(清澤院長)

 中には単に目が外側にずれるだけでなく、モノが二重に見えると訴えることがあるという。

「麻痺性斜視と呼ばれるものです。目の動きに関係する動眼神経、外転神経、滑車神経のいずれかが麻痺を起こし、関連する筋肉の働きが妨げられると起こります。糖尿病などの生活習慣病が引き金となり発症する場合もあります。ただ、モノが二重に見える場合は、脳内の血管が詰まって眼球運動に関係する神経の麻痺を発症していることもあるので、早めに受診することが重要です」(清澤院長)

4 / 5 ページ

関連記事