灼熱の夏を乗り切る知恵と裏ワザ

天皇陛下は脳貧血に 熱中症予防には“首冷却”を30分に1回

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

■「夏こそカレー」が正解の根拠

 体は温まると、血管が開く。それで十分な血液が流れていれば問題ないが、脱水などで血液量が少ないと、脳貧血を招く。“ホースは太いのに、水量が乏しい状態”が危ないという。

 西日本豪雨の被災地で復旧作業を手伝うボランティアは、20分に1回、10分の休憩が義務付けられている。作業に熱中するあまり、体の冷却や水分摂取が手遅れになるのを防ぐためだ。

「熱中症による脳貧血でめまいや吐き気などがあると、水を摂取したくてもできないし、摂取する気もなくなります。だからそうなる前に時々、冷やして血管を締めて、脳貧血を防ぐのです。水をこまめに飲んだ方がいいのも、同じ理由。それができず、搬送される人が相次いでいるのです」

 高齢者は、暑さに鈍感だったり、トイレが近くなるのを嫌ったりする。外出中の人もトイレ問題があるかもしれないが、熱波を乗り切るには、30分に1回の冷却だ。

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