独白 愉快な“病人”たち

落語家・柳家花緑さん 視聴者からの質問で発達障害を確信

柳家花緑さん(C)日刊ゲンダイ

「え?」と思いました。ボクは病気だなんて思っていなかったので何か勘違いされていると思い、美術と音楽は5だったことを説明し、「息子さんのご病気は本当にお気の毒ですが、ボクは勉強ができなかっただけで息子さんとは違うと思います」という趣旨の返事をしました。すると、その方は「やっぱりディスレクシアですね」と再確認されたのです。

 気になって「ディスレクシア」を調べてみると「識字障害」とあり、まるで自分のプロフィルのようでした。調べれば調べるほど、自分が発達障害である確信を持ちました。それが約4年前のことです。

 で、昨年、自分の著書を出版するにあたり、編集者がしかるべき専門医に、私の成績表や幼少期のエピソードなどを記した文章を持っていって見ていただいたところ、「間違いなく発達障害です」とお墨付きをいただきました。それで、晴れて「私は発達障害です」と公表したわけです。

2 / 5 ページ

関連記事