がんとは何か

<14>増殖シグナルがあると伝える"ウソつき”ががんを作る

(写真はイメージ)(C)日刊ゲンダイ

「正常な細胞では増殖シグナルを受け取ってもそのときだけ増殖するようにスイッチが入り、シグナルがなくなればオフになる。ところが、遺伝子に変異がある選手は、“ウソ”をつく。本当は増殖シグナルなど受け取っていないのに、後続の選手に『増殖シグナルがきたよ』と言い、わざと細胞分裂させるよう仕向けるのです」(一石教授)

 後続の選手はそれがウソだと気付かない。結果、鳴りっぱなしの増殖シグナルに反応して細胞増殖は止まらなくなるのだ。

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