医師が要注意と解説 汗をかかず熱中症になるのはこんな人

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「汗をかけないと、体温が下がりません。バーベキューの放射熱も重なると、体温が上がりっ放しになる恐れがあるのです」(桑島氏)

 汗をかけないタイプには特徴がある。まずは、女性や高齢者で、女性の場合、近くでもバッチリメークで外出するようなタイプは見た目を特に気にするクチで発汗を毛嫌いする。運動も嫌いで、汗をかけない体質の人が珍しくない。高齢者は、トイレが近くなることを嫌がって、水分摂取をためらう傾向がある。加齢による自律神経の反応の鈍さも重なって、暑いという感覚も弱まり、気温の上昇とは裏腹に汗をかかない、かけない人が目立つという。

「アルコールには脱水作用がありますから、水分摂取にはなりません。働き盛りの男性が熱中症になるのは、概して酒好きで、翌朝、水分補給が不十分なまま、炎天下の外回りに出たりするケースです。すでに脱水状態ですから、汗をあまりかかず、熱中症になります」(桑島氏)

 かくして、汗をかいていない人ほど要注意だ。

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