天井から人が覗いている…幽霊が見えやすい病気と脳のクセ

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「天井から人が覗いている」「ベッドのそばに子供が立っている」

 視力を失いかけると幽霊が見える理由は、脳に送られる視覚神経の信号が大幅に減り、脳が過去に蓄積された画像でそれを補おうとするからだ。

 この病態は白内障や加齢黄斑変性症で視力を失ったり、失いかけた人に多いといわれる。幽霊の像もクリアでハッキリしているのが特徴だ。

■パンに神様の顔が…

 心霊写真で良くみられるのが壁や天井のシミなどが人間の顔や姿に見えるケース。これをパレイドリア現象と呼ぶ。2014年にイグノーベル賞を受賞した「トーストの中に見えるイエス・キリスト像の脳機能イメージング研究」もこの現象を調べたものだ。

 東京家政学院大学の加地雄一准教授らは、166人の健康な大学生を心理テストで「開放性」「誠実性」「外向性」「協調性」「神経症傾向」について評価。ランダムに並んでいる点のパターンを見せ、そこに見える形を報告させ、ペンでその形をなぞるように指示した実験にも参加してもらった。

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