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熱中症対策で水中毒の危険も…正しい水分の取り方とは

一気飲みせず一口ずつ(C)日刊ゲンダイ

 経口補水液は、スポーツドリンクよりナトリウム濃度が数倍高く、ナトリウムと水分を同時に補給できます。重度の脱水症状でスポーツドリンクを大量に摂取すると、特に乳幼児は低ナトリウム血症に陥る危険があります。熱中症などで脱水症状に陥ったら、経口補水液を用いてください。

 人体が1日に必要な水分量は、体重の4%といわれています。体重60キロであれば2・4リットルですが、食事から1リットル前後の水分を摂取するので、飲み水としては1・4リットルくらい。ただし、個々人の運動量によって必要な水分量は大きく異なります。「1日○リットル」と決めるより、「喉が渇いた時に飲む」ことが一番です。

 逆に言えば、喉が渇いた時は必ず水分補給をする。我慢していると、いざ飲むときにガブ飲みしてしまいます。

 ちなみに、お茶やコーヒーはカフェインの利尿作用が強いので、水分補給になりません。普段飲むなら、ミネラル豊富な硬水がおすすめです。

(国際医療福祉大学熱海病院・〆谷直人教授)

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