愉快な“病人”たち

扁桃炎で病院を転々…秋川雅史さんが「声」を取り戻すまで

秋川雅史氏(C)日刊ゲンダイ

 その結果、扁桃が膨れたまま治ってしまい、それを境に一定音域にくると声にガリガリと雑音が入るようになりました。

 一時帰国して受診したら、医師から「扁桃と声は関係ありません」と言われ、原因不明のまま再びイタリアへ……。でも結局、声は改善されずに帰国を余儀なくされました。

 帰国後は、「医師が何と言おうと、原因は扁桃だ」という確信があり、「扁桃を切りたい!」の一心で病院を探しました。

 扁桃と声は関係ない。だから「高い声が出ないだけじゃ扁桃を切る理由にならない」という医学の常識の中、「年に6~7回も風邪をひく」という理由なら手術ができるということになり、何とか手術にこぎ着けました。そして、術後の激痛に耐えながらも「これで治るんだ」とわくわくしていました。

 ところが練習を再開すると、まったく治っていなかった。希望から一転、この時ほど精神的にツラかったことはありません。「やはり関係ないのか?」という思いがよぎる一方で、「絶対に何か原因があるはずだ」と信じ続け、声に特化した医師を人づてに聞いて7~8軒の病院を転々としました。

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