患者が語る 糖尿病と一生付き合う法

野菜は意識して多めに食べるが酒の席では気にしない

平山瑞穂氏(C)日刊ゲンダイ

 特に野菜については、常に多めに取るように意識しているし、ほとんど取れない時は罪悪感にすら駆られてしまう。野菜をいかに効率的に摂取するかは、食事療法の要のひとつだ。栄養バランスもさることながら、先に食物繊維を多めに取っておけば、それが食べたものを包み込んで緩やかな消化を促し、血糖値の急激な上昇を抑えることができるからだ。

 だから野菜を取れるかどうかは、1型患者である僕にとっても決して人ごとではない。注意を要するのは外食の際だ。飲食店のメニューはだいたいにおいて野菜が少なめなので、サイドメニューなどで極力補うように工夫している。

 もっとも、お酒を飲む時にまでいちいちそんなことを気にしていたら、何も楽しめなくなってしまう。酒杯を前にした途端、僕は心の内なる「その感覚」をいさぎよくオフにするのである。物事にはメリハリが必要だということだ。

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平山瑞穂

1968年、東京生まれ。立教大学社会学部卒業。2004年「ラス・マンチャス通信」で日本ファンタジーノベル大賞を受賞。糖尿病体験に基づく小説では「シュガーな俺」(06年)がある。

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