カラオケ療法

<8>歌うことで筋肉が鍛えられ舌の位置が戻り呼吸力アップ

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 柿崎教授は昭和大学付属豊洲病院リハビリテーション部主任などを務めた呼吸器リハビリのプロ。患者の中には肺の手術後にカラオケ通いをして元気を取り戻した患者もいたという。

 老舗カラオケ機器メーカーの「第一興商」(東京・品川)は今年1~2月に「カラオケがストレスにどのような変化をもたらすか」について調査している。NTTコミュニケーションズの20歳以上の従業員の中から「4~5週間の間に週に1回以上、1回につき1時間以上カラオケ歌唱(最低5曲)を行った」113人をピックアップ。カラオケ前と後に実施した「ストレスアンケート」の結果を比較した。

 使用されたストレスアンケートは労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度実施マニュアルにより推奨されている「職業性ストレス簡易調査票=57問式」を含め3つ。結果は「気がはりつめている」が、カラオケ前の7.1%からカラオケ後は5.3%に下落。「不安だ」が、5.3%から3.5%に下落するなど、軒並みストレス度が低下したという。

 第一興商の戸塚圭介営業統括本部エルダー事業開発部長は「結果を見る限り、週に1回以上、1回に1時間以上のカラオケを4週間以上継続すれば、ストレスが改善されるということでしょう」という。

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