Dr.中川のみんなで越えるがんの壁

“鉄人”衣笠氏は右側…大腸がんは発生部位で生存期間が違う

衣笠祥雄さんは大腸がんは右側だった(C)日刊ゲンダイ

 衣笠さんの発生場所は上行結腸で右側。人工肛門を余儀なくされたものの大腸がんを克服した漫画家の内田春菊さん(58)は直腸で左側。ジャーナリストの鳥越俊太郎さん(78)は、2005年に大腸がんが発覚してから13年、元気にされています。鳥越さんの大腸がんも直腸でした。部位による違いが見て取れるでしょう。

 見つけにくさについて触れましたが、検便や内視鏡のほか、3D―CTなどの最新検査も普及しつつあります。大腸がんは発生部位によって治療法が変わるかもしれませんが、まずは早期発見を心掛けてください。

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中川恵一

中川恵一

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

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