医療費削減のカギに ジェネリックの普及を阻む“しがらみ”

「医者や看護師ら医療業者の使用割合は6割程度。重い病気の患者や、医療費の高い患者に医者はブランド品を使う傾向が強いんです」(同編集長)

 医療費を削減する方向は官民とも徐々に浸透してきてはいるが、医療コンサルタントの吉川佳秀氏もこんな指摘をする。「若い医者は積極的にジェネリックを患者にすすめますが、年配の医者ほど使いません。医薬品メーカーとの付き合いや、MRの接待など、メーカー寄りの新薬を使うケースが多いんです」

 ジェネリックの使用は患者の自己負担の軽減に寄与する。まずは患者から医師へジェネリックを使う意思表示を広めたい。

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