独白 愉快な“病人”たち

悪性リンパ腫と闘う垣原賢人さん「怖くて仕方がなかった」

垣原賢人さん(C)日刊ゲンダイ

 それでも、抗がん剤の副作用にはいろいろと悩まされました。女性と違って身なりに関してはどうでもよかったですし、もともと髪の毛もないので気にはなりませんでした(笑い)。

 ただ、“下の毛”も抜けるという体験をして、かなり驚きました。

 それに、抗がん剤治療中は免疫力が低下するのです。菌やウイルスなどをもらって、体調を崩すわけにはいきません。1クール目を終えたところで退院し、それ以降は通院していたので、やむなく電車に乗らなければならない時は、人混みで緊張しました。厳重にマスクを着用して、手洗いやうがいも欠かさず入念に対策しました。

■細胞の一つ一つが限界を超えた気がした

 予定では、そんな抗がん剤治療を8クール行うはずでした。でも、6クールを終えたところで抗がん剤治療の中止をお願いすることにしました。

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