気鋭の医師 注目の医療

再発率が低く傷も残らない子宮動脈塞栓術で子宮筋腫を治す

瀧康紀センター長(C)日刊ゲンダイ

■再発率は5年で10%

 UAEを行うと筋腫は徐々に縮小し、その効果は1年半くらい続く。

「術後、筋腫は半年で元の体積の50%、1年後には40%の大きさに縮小します。症状の方は、術後の翌月の月経では過多月経の出血量が減り、月経痛も薬を飲まなくてもよくなる人がほとんどです。子宮筋腫由来の症状は、約90%以上の患者さんが改善しています」

 ただし、UAEの対象にならない患者も3割ほどいるという。

 それは「筋腫が大き過ぎる」ケースだ。治療の縮小効果も限度があるので、適応になるのは筋腫による腹部の膨らみがヘソくらいまでの患者。それ以上だと、薬による対症療法で経過観察するか、全摘するしかない。子宮筋腫の症状は、閉経を迎えれば自然と改善していくという。

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